2014年4月30日水曜日

出産について

結婚して子供を授かり産み育てる、ごくありふれた話で特別なことではないと思う。
 自分が妊娠して初めてそれはとてつもなく幸せなことなんじゃないかと考えるようになった。
まず、妊娠したかも!と思った時の妊娠に関する知識が乏しく、冷やさない転ばない健康的な 食生活に禁煙禁酒つわりで吐くお産は痛いくらいだったように思う。
いざ便利なネット検索しても、得られる情報は嬉しくないものが多く、不安ばかりが頭を過ってしまった。正直 楽しいマタニティーライフではなかった。


陣痛は窓から飛び降りたくなるくらいの激痛だったし、「赤ちゃんも頑張ってるんだよ!」という 助産士さんの声が心に響くことはなく、激痛に耐えることしかできなかった。女は強いというが 強制的に強くなった感じだ。
生まれてきた赤ん坊はまぁ可愛い可愛い、ほとんどの子がガッツさんにそっくりなんだけど可愛い。
 そして、母子同室だったので産んだその日から15分〜3時間おきの授乳おむつ替え、もちろん深夜問わずが始まった。
24時間体制で挑む育児。首もすわらない我が子を腫れ物を触るように扱いながら、可愛くてだから不安で 目が離せない。
無事に生きて欲しい、元気に幸せに生きて欲しい、愛される人間になって欲しい、自分の やりたい事をみつけて欲しい、世の中厳しいけど強くたくましく生きて欲しい。その思いで頑張った。


私は兄と二人兄弟で、この年まで健康に生きてきたし兄も普通に幸せそうだ。 その時思ったのは、私の両親は子供を育てるのは大変なこともあっただろうけど、健康にここまで子供が育った ならばそれは親としてとても幸せな事だろうと思った。
子供を生んで親のありがたみがわかると よく言われるけど、私は親に対して羨ましいと思ってしまった。生まれたばかりの赤ん坊はそれは弱くて小さくて儚い 存在にみえたから。
 出産したばかりの私はこんな考えをもっていた。